赤十字の救急講習に行ってきました。受けたのはこちらの応急手当・ CPR・AED講習です。
https://www.redcross.org/take-a-class/classes/adult-and-pediatric-first-aid%2Fcpr%2Faed/LP-00005000.html
約2年前はオンラインのみ修了したのですが、今回は対面講習も行きました。ミッドタウンのビルの一角で、講師の先生1人に8人の生徒で、模型を使って実践で学んできました。
グループでの学びから得られるものってありますね。周りの人の質問でおさらいできたり、みんなでCPRやAEDを実践してみることで学びが深まったり。と、同時に、講師の先生が、実際の現場での経験を話してくれる内容がリアルで、勉強になるけど、気が引き締まりました。
「CPRをすれば肋骨は数本折れるし、折れる音も聞こえますよ。でも、骨は治るけど、心臓が動かなかったら亡くなってしまうでしょ。だから、やり続けてください」とか。
「止血帯をつけると想像を絶するほどに痛いんです。でも、取ったら血液が逆流しちゃうから、絶対に外せない。どんなに懇願されても、苦しいと言われても、つけた以上は取っちゃダメです」とか。
「子どもを救えないいちばんの原因は、怪我をさせてしまいそうで、救命行動に踏み切れないこと。だから、どんなに怖くても、反応がなく、呼吸をしていないなら、やるしかないです」とか・・・
救急救命を行う専門家たちや、時々ニュースで聞く街中での救命者に、改めて敬意を持ち直しました!
ちなみに、Good Samaritan’s Law(=免責になる法律)により、救命しようとした結果が悪くても、その責任は問われないことになっています。
一方で、ニューヨーク市は13分以内に救急車が到着できる大都市なので、救急車を呼ばずに自力で運ぼうとして、もし悪い結果になってしまうと、相手の人が過失で訴えることができてしまうのだそうです。実際に、Uberで病院に行こうとした人が思ったより時間がかかってしまったケースがあったらしく、それ以降、Uber側が医療的な緊急時の利用を断るようになったそうです。
ニューヨークは、医療費と同じく救急車もすごくお金がかかるので、迷ってしまう気持ちも非常にわかります。辛いところ・・・。
ちなみに、オンラインでも対面でもはっきり教えられたのは、「講習を受けたからと言って、必ず現場でもやらなければいけないわけではない」のと、「自分の身の安全がいちばん大事」ということ。自分のペースで、できるだけのことをやるしかないですね。
そして最後に、表題に書いた件。
大量出血した際に使う止血帯についてのお話です。
よく映画などで、Tシャツなどを引きちぎって止血帯がわりにするのを見ますよね?あれ、講師の先生曰く、「Leave that in Hollywood!」(映画の中だけにして!)とのこと。布は時間が経つにつれて必ず緩んできてしまうので、実は止血帯としての役割は果たさないのだそうです。知らなかった〜!
写真の通り、大人と乳児の模型でしか練習できなかったので、自宅に戻ってから、思い立って9歳の子どもと一緒に、異物窒息した際の救命法の練習をしてみました。子どもも理解してくれたし、いざという時のために時々また練習しておこうと思います。次はまた2年後の受講です✍️
ニューヨークでピラティスを🗽
http://www.typilatesnyc.com
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