先日、ニューヨークのニューヨークらしいところを詰め込んだ、お土産にもぴったりの絵本について書きました。
記事はこちら。
「Board book(段ボール紙の絵本)」とこちらで呼ばれている、ページが厚手の幼児向けの体裁の本で、色も優しく、子ども部屋に置きたくなる雰囲気の本です。でも、内容は完全に大人向け。ニューヨークを好きな人なら、多分クスっと笑える1冊です。
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ちょっとここで脱線しますが。
この絵本の話をお客様の1人にしたところ、私が以前のブログで取り上げた言葉「Schlepping」は、英語ではなく、イディッシュ(アシュケナージ系ユダヤ人の方たちが話す言葉)なのだと教えてくれました。でも、英語の中で普通に使われており、確認したところティーンエイジャーのお客様も使うと言っていたので、老若男女が使う=私たちも使って大丈夫な言葉なようです(時々、「もう使われていないですよ」と言った場合もあるので、言葉の時代性は大事)👌
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この上記の記事の最後に書いた、個人的に、コアなニューヨーク好き、特にニューヨークに住んでいたことがある人に向けた、Tomoko的おすすめお土産絵本第1位をご紹介しておきたいと思います。
ズバリ。
Christoph Niemannの『I LEGO N.Y.』🗽
パチパチパチ🎉
形式としては、こちらもボードブックなのですが、こちらも大人向けの本です。
Christoph Niemannの本は好きで他にも何冊か持っているのですが、日常を楽しみつつ批評するような独創的な視点を、視覚(と文章)で表現するアーティストです。The New Yorkerの表紙を担当していることでもよく知られています。
リンク:Christopher Niemann | The New Yorker
そんな彼のニューヨークをテーマにしたレゴ作品を集めたこの本、何が面白いかというと、ニューヨークの「メジャー」なものと、「若干ローカル」なネタを取り上げているということ。
何度も訪れていたり、ある程度住んでいたりすれば、あ!と分かりそうなものが集まっているのがポイントです。
しかも、使うのは単純さを体現するレゴ。さらに、その数は、最少で1個から、多くても数個。絶妙なシンプルさで、でもなぜか納得させられてしまう。そんな楽しさがあります。
まずは、メジャーな作品を紹介してみると、例えばニューヨークの街を彩る黄色いタクシー、イエローキャブの乗車状況をレゴにしたもの。
これは、ニューヨークに来たことがない方でもなんとなく分かりますよね。
一方で、こちらの右側は地下鉄の駅を通る線の種類を表現したもの。
シンプルですが、この色(路線)がこの角度で組み合わさる駅は、確かにUnion Sq. 以外にありません。
これはもっとローカルな例。
ニューヨークで「Paper」、つまり新聞といえば、もちろんThe New York Times。日曜版はどどんとページ数が増えて厚いことで有名なので、それを表現したものです。
アパートの入り口にどさっと置かれているTimesの厚みを見て、「あ、今日は日曜日だった」と逆に思ったりする日常を思い出させてくれる、という感じです。
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もし日本に帰国する日が来たら、この本はきっと自分の本として持って帰る1冊にすると思います(子どもはあまり興味なし😅)。棚に置いて話のネタにしても楽しいし、自分でもちょっと懐かしさをそこに置いておくような気持ちで。
もしニューヨークに遊びに来て、チャンスがあったら手に取ってみてください。書店の子ども向けの本コーナーには、ほぼ置かれていると思いますよ。
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Tomoko Pilates NYC
http://www.typilatesnyc.com
ニューヨークでピラティスに出会おう。
No comments on メジャーだけど、ちょっとローカルなニューヨークを体現した絵本。個人的「ニューヨーク土産絵本」第1位です。