ピラティスの仕事を始めてから、人間はもちろん、色々な動物の体の作りや生態に以前よりもずっと関心を持つようになりました。調べたりするほどではないけれど、筋肉のつき方や動作の仕方がわかるグラフィックがあると見入ってしまったり、動物好きの子どもとドキュメンタリーを見てみたり。
その延長線か、今年の初めは、古本屋でハエについての本を見つけて読んでいました。
こちら:
Super Fly: The Unexpected Lives of the World`s Most Successful Insects.
正確にいうとハエ目(もく)についての本なので、蚊など多様な虫たちを含んでいます。
昆虫というのは、種類も数も、哺乳類のそれなぞ遥かに凌駕します。そのことは何となくは理解していたのですが、改めて、人間には「発見」されていない昆虫がまだまだいるということも含めて、“わからないことだらけである”ということがよくわかりました。
科学的な話をエピソード盛りだくさんで語っていく本書で、私が一番面白かったエピソードは、筆者の体(背中)にハエの一種が2つ卵を産んでしまい、それを取り出すまでてんやわんやする話 in アフリカ。筆者は、最終的にはこの幼虫たちが体外に出ていくとわかっていたので、なんと、2つのうち1つは体内に残して育て切ったそう!わかっていてもドキドキします。
さらに感心したのは、1つ目の卵は無理やり手術で取り出したところ、背中に大きな傷が残ってしまい、もう一つの、育てて出ていかせた方はほとんど痕跡が残らなかったそうです。自然ってすごい。
ピラティス脳の私にとって印象的だったのは、小蠅が実に1秒に1046回も羽ばたくんだよ、という話。
もちろん、昆虫の羽と人間の腕は胴体に対する重さの比率や役割など全く違うものですけれど、身体の中心が安定していなければ、そんなには動かせないはずだよなぁ、などと、つい「体幹」に引き寄せて考えてしまったり。
身近だけど知らない動物かも・・・と読み始めた本、それなりに面白かったです。
Tomoko Pilates NYC🗽✨
http://www.typilatesnyc.com
No comments on Super Fly: ハエに体幹というのも変な話ですが。