Your body, your life

NYのピラティス屋さんの呟き

2025-02-04

ピックルボール。変わった名前のスポーツが数年前からニューヨークで大流行しています。

流行り始めた!と思ったのはもう数年前で、正直、かなり今更な投稿なのですが、ついに先日実際にやってみたこと、そしてその流れで、ルーツを紹介するドキュメンタリーを家族で見たらなかなか面白かったので、投稿してみようかと。

大流行、というのは大袈裟ではなくて、近所の友達と「ピックルボールやったことある?今度やってみようよ」と共通の話題になったり、これまでテニスコートだったところがピックルボールのコートに模様替えされていっていたりと、私のように、割と流行に疎い人間にも目に見える変化があります。

(尚、元ネタはいくつか観たドキュメンタリー映像。中でも、こちらのビデオは、誕生当時のリアルなエピソードを語るご本人や家族、近所の人たちがたくさん登場してきて面白かったので、英語OKの方は見てみてください:https://www.youtube.com/watch?v=6kPJDi4LF1o)


私が疑問に思っていた順に書いていきます。

🟡「いったいどこからどうやって生まれたスポーツなの?古いの?新しいの?」。

結論から言うと、私が思っていたよりは古くて、1960年代にアメリカのワシントン州の避暑地だった小さな島、ベインブリッジ島というところで生まれました。

そこに毎年避暑に来ていた家族の間で、海に行くには天気が悪く、暇を持て余して家でゴロゴロしていた子どもに苛立って、外で遊ばせるために、手近にあったパドルとプラスチックの野球ボールを持って、家の裏のバドミントンコートでできるゲームを考えたのが始まり。どの時代も親の悩みは同じ(笑)!

バーニー・マッカランさんという、当時は封筒の製造・販売のビジネスをしていた方が発祥者です。

大人が手軽さと面白さにハマり、近所の人たちとの定番の遊びになり、避暑後はシアトルに戻り、そこでも道路を使ってプレーを続けたとのこと。また、避暑地の仲間に地元の政治家の方がいて、彼が熱心にプレーしたこともあり、少しずつ広まっていったそう。そして、NY Timesに「初心者セット」の販売を打診されて記事となったところから、結局、ご家族はピックルボールのパドル・ボール・ネットを販売するビジネスをするまでになりました。

🟡どうしてこの形になったの?

テニスや卓球、スカッシュにバドミントンなど、すでにネットを張ったコートでラケットなどでボールを打ち返すスポーツがたくさんあるので、ピックルボールの起源に加えてどうやって成立していったかが、どうにも不思議でした。

でも、発祥の話をご本人が話しているのを聞くと、ただ自分たちがプレーしやすいようにルールを整えていった結果なんだなということがよくわかりました。逆に言えば、(良い意味で)それだけ。家族が誰でもプレーしやすいようにした+バドミントンコートでプレーできるものにしたため、比較的狭いコートで、年配の方にも子どもにも親しみやすい形になった、と言えそう。

ラケットならぬパドルに関しては、たまたま手近にあった木のパドルを使っていたのを、バーニーさんが「こんな形のパドルだとプレーしやすそう」と考えて、木を切り出して作った形が定着したもの。最初はグリップも何もなかったそうです。

ボールも、最初に彼らが使ったボールにすでに穴が開いていたので、もしかしてそれが定着しただけなのかも・・・今はもしかしたらそれ以上の深い理由があるのかもしれませんが、意外と最初に使ったものが理に適っていただけという可能性もありそうです。

そして、ネットの高さに至っては、考案した政治家の人の腰の高さに決めただけで、他には何の理由もないらしいです!😁

ルーツを知るとさらに親しみが持てるのも、なんだか良いです。

🟡なぜ「ピックルボール」という名前なの?

実はこれが最大の疑問だったのですが、考案者が飼っていた犬の名前がピックルだったとのこと。よくボールを拾いに行ってくれていたので、ピックルボールと呼ぶようになりました。まさかの【犬の名前】!ちなみに、モップみたいな毛の可愛い子でした🐶

🟡どうしてこんなに流行っているのか?

社会性があり(=仲間とプレーする)、楽しく、誰でもプレーでき、安価に始められるところ。確かにコートが小さいのでそれほど走らなくてもできるし、ネットも少し低め、プラスチックの軽いボールなので打つのにそれほど力が要りません。遊びで打つ分にはフォームなど適当でも十分に遊べそうです。

必要なものは、パドル、ボール、ネット。ちなみに流行が落ち着いた今、私たちがセール価格で買ったラケットとボールのセット(各2)は、実に6ドルでした・・・🤯

おまけ:
ドキュメンタリーで強調されていたことの一つが、発祥者のマッカランさんのお人柄。近所の人から何十年も彼と一緒に働いた従業員まで、みんなが彼は素敵な人!と声を揃えていて、ご本人のインタビューでも温かさ、明るさ、楽しむ精神が伝わってきました。子どもが鬱陶しくてさ!と話す時の感じも、全く近所の普通の親御さんのまんま(笑)でした。

ちなみに、ニューヨークでピックルボールをできる場所の一覧はこちらにあります:
https://www.nycpickleball.com

もしご興味あるお客様がいらしたら、ご一緒しましょう。パドルとボールは持っていけます💪✨

ニューヨークでピラティスを🗽
http://www.typilatesnyc.com

Categories: Tomoko's note

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日本人インストラクターによるニューヨークのピラティススタジオ
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