今年のサンクスギビングはお休みをいただき、ニューメキシコとテキサスの国立公園に行ってきました。
今回は星空三昧の旅。と言うのも、私たちが今回行ったテキサスの西部エリアは、ひたすらだだっ広い砂漠が続くエリア。唯一あるのは、時々現れる石油や天然ガス採掘産業。邪魔する光がないので、星空がとっても綺麗なのです。

今回行ってきたのはこの3つの国立公園です。
- Carlsbad Cavern National Park
- Guadalupe Mountain National Park
- Big Bend National Park
Carlsbad CavernとGuadalupe Mt.の二つは割と近くて、車で30分くらいあれば行き来できる距離。Carlsbad Cavernはニューメキシコ州にあるのですが、Carlsbad(という近隣の主要な街)の人に聞くと、「心はほぼテキサスだわね」とのこと。
ニューメキシコ州の州都はアルバカーキ、有名な旅行先として挙がるのはサンタフェやタオスですが、Carlsbadは確かにそこから4時間以上も南に下った、テキサス州との州境にあり、産業的にも、冒頭に書いた石油や天然ガスの採掘産業の一部。実質的に経済圏や仕事・生活がテキサス西部に属すると言うわけです。
そしてそのテキサス州も超広い!
州都であるダラスやスペースシャトルの打ち上げで有名なヒューストン(東南の海岸沿い)は全て東側にあります。Google Mapを開いてもらうと、テキサス州は東半分が緑色で、西半分が茶色(ベージュ?)。つまり、西半分が砂漠地帯です。

さらに、今回行ったBig Bend National Parkはメキシコとの国境沿い、つまりテキサスの最南端にあって、めちゃくちゃ遠い。どれくらい遠いかというと、例えば、州都ダラスからは車で8時間オーバー、ヒューストンからは9時間オーバー!
このテキサス州の広さ、アメリカの広さよ。こういう時につくづく痛感します。
でも、行きたいところをメモしている自分のGoogle Mapを眺めていたら、ざっくりとこの2エリアの中間くらいのところに、アートな街としてちょっと知られているMarfaという小さな街がメモしてあり、(ここを通りつつ、3つの国立公園を巡れたら・・・?)と、今回の旅計画になったのでした。
そんなわけで、降り立ったのは、ヒューストンを経由してのミッドランド空港。小さいですが、石油・天然ガス産業のお膝元なので、綺麗で人も少なくない、立派な空港でした。空港の人たちもとても感じが良くて、南部の州の良いところが出ていました。ここでレンタカーをしてスタート🚗
簡単な目次です。
- Carlsbad CavernとGuadalupe Mt. は事前によく調べて!
- 星を堪能したキャンピングカー&キャンプ場
- Big Bendは広かった、メキシコに近すぎた、最高だった
そしてざっくり行程はこんな感じです。
1日目 ニューヨークから移動、レンタカー、Guadalupe Mt. NPにて短いハイキング
Whites Cityモーテル宿泊
2日目 Carlsbad Cavern NPで洞窟歩き、Whites Cityでランチ
Guadalupe Mt. NPでハイキング
Valentineという小さな小さな街のキャンピングカー(Airbnb) 宿泊
3日目 ゆったりとお昼頃まで焚き火して遊んで出発
Marfaでアートギャラリー
国立公園局管理のFort DavisとBlackwell Schoolに立ち寄り
Big Bend NP郊外のキャンプサイト宿泊
4日目 Big Bend NP
昨日と同じキャンプサイト宿泊
5日目 Big Bend NP
空港までドライブ、遅延ありつつなんとか帰宅
大体、それぞれの街から街へのドライブが、2.5〜4時間くらいだったかな、という感覚です。今回もよく走りました(ロードトリップ好きな家族です🚗)。
1. Carlsbad Cavern とGuadalupe Mt. は事前によく調べて!
この二つを訪れたい方にお伝えしたいのは、
- どちらの国立公園も周辺にはな〜んにもないと思っていてちょうど良い
- Carlsbad Cavernは事前予約必須
- タイムゾーンが細かく切り替わる上にiPhoneが間違っていることすらあるので、移動や開園・閉園時間に要注意
の3点です。

私たちは、到着初日に車でGuadalupe Mt.に向かい、そこで手始めの短いトレイルハイクをして初日を終了。その夜は、Carlsbad CavernからすぐのWhites Cityというところにある唯一の宿に泊まりました(華やかさや高級感はゼロのいわゆるモーテルですが、部屋自体がかなり広く清潔だったので思いのほか快適でした)。
これは計画時からわかっていたことですが、とにかくこのエリア、店など1軒もない。トイレもガソリンスタンドも何もない。Whites Cityにはかろうじて、1軒ガソリンスタンドがあり、1軒ギフトショップがあり、1軒レストランがありますが、レストランは午後3時には閉まってしまう。とにかく、そのエリア全体に何もないのです。
特に、Guadalupe Mt.側は本当に何もないです。ずっと砂漠が続いて、街と言えるものは、Carlsbad Cavernからも車で30分以上かかるCarlsbadに行くまでありません。ここで車が故障したらかなり怖いな、と思うような「無さ」。そういうことを織り込み済みで要計画、です。
朝から向かったCarlsbad Cavern。こちらは洞窟を巡る国立公園のため、1人ずつのチケット購入が必須です。到着すると、事前予約済みの人も全員カウンターでチェックインする必要があります。
チェックイン時に、エレベーターで洞窟に降りるか、歩いて降りるか聞かれます。私たちは歩いて降りる方を選んで、正解だったと思いましたが、結構な距離歩きます!ず〜っと見どころが続きながら降りていくので楽しいのですが、1時間後くらいに一番下まで降りる感じ。そこからがメインの洞窟のスタートで、さらに2時間くらいかけて洞窟内を見て回ります。私たちは、9時45分ごろに入り、サクサクと歩き続けて出てきたのが午後1時前。脚はかなり疲れましたので、ご参考まで。10歳児は一番下に降りた時点で、(もう出ようよ・・・)と言うモードに入っていました。

見どころ盛りだくさんなCarlsbad Cavern
以前、ケンタッキー州にあるMommoth Cave National Parkに行ったことがありますが、Carlsbadはいわゆる鍾乳洞的なタイプの洞窟、そして超巨大・超多様。ありとあらゆる形状があり、とにかく広い。
たまにアニメ映画などで出てくる、悪いボスが住んでいる暗くて深くてものすごく広い洞窟みたいなのあるじゃないですか。あれなイメージです。悪い人を登場させる映画製作者が必ず参考にしそうな感じ。

私たちが出てきた頃にはもう「今日の分のチケットは完売です、これから来ても入れません」とアナウンスが入っていました。この日が混雑していたのか、普通の日だったのかはわかりませんが、確実に行きたい場合は、チケット事前予約必須です。予約は、recreation.govからです。

この日のランチは、二つの国立公園の間に唯一あり、私たちが宿泊したWhites Cityにある唯一のレストランで食べました。普通のアメリカのダイナー的な感じ。割と美味しかったです。えと、再度書きますが、2つの国立公園の間で何かが食べられるのはこの店しかなくて(それも午後3時まで)、あとは Carlsbad Cavern NP内にある食堂しかないです(Guadalupe Mt. NPには何もない)。途中で買う店もありません。食事のプランニング必須です。
そして、Guadalupe Mt. 国立公園へ。ここはテキサスで一番高い山がある(ちなみに、世界で最も珊瑚礁の化石が見られるところでもある)のですが、この山登りは8〜9時間かかるので、私たちは泉の出ているFriojole Ranchというルートをハイキングしました。
サボテンと砂漠のブッシュの中を歩いていくと、突然紅葉しているエリアが出てきて、何かと思ったら泉がある。電気も何もなかった時代に、交通の中継地点になっていたそうで、それは泉の出るところを探すよな・・・とものすごく納得できるhikeでした。

そこそこアップダウンあり、1時間半ほどかかり、結局、日没ギリギリまで歩いていました。でも、サンセットがめちゃくちゃ綺麗で。
わかりやすい派手さや凄みはないし、アクセスもしにくい、周りにも何もない、という、かなり地味な方に入るNPだと思いますが、歴史に思いを馳せたり、こういう土地もあるんだな・・・と、その何もなさを含めて楽しめる方には良いと思います。私たちは子ども含め、とても楽しみました。

あ、そうそう、CarlsbadとGuadalupeの間を走っていると、何度か時計が切り替わります。が、それも合っていないことがあります。そんなの聞いたことないですが、本当にあります。なので、気を付けてください。あなたのiPhoneが何と言おうと、Guadalupe Mt. NPはMountain Timeです!!

2. 星を堪能したキャンピングカー&キャンプ場
我が家は焚き火が大好きなので、宿泊は極力、火を起こせるところを探します。今回はAirbnbとウェブ検索で見つけた2カ所。
1ヶ所目は誰も行かなさそうな小さな小さな(テキサスで一番小さな学区があるそう)Valentineという街の空き地に停めてあるRV/Camperに宿泊。動かない泊まるだけのキャンピングカーです。子どもが一度泊まってみたかったと言うのでチャンレジしたのですが、超楽しかった!キャンピングカー欲しくなりました・・・。
内部の写真を撮るのを忘れたのですが(泣)、親と寝るのが好きな子どもとの3人だったので、狭いながらも快適に過ごせました。

そういえば、ここで人生初めてTumbleweedに触りました。見たことはありましたよ、でも、触ってみたら、思っていたのと全然違った!固かった!痛かった!これかー、RENTで歌われていたのは、って(笑)感動しました!余談です。
翌日からの二日間は、Big Bend National Park近くにある、グランピングにしては質素だけど、一見豪華に見えるキャンプ場に泊まりました。
建物があり冷暖房は完備、トイレやシャワールームもある。だけど、シーツやタオルは要持ち込み(マットレスはある)という施設です。初日、暗くなってから到着して歩いていたらいきなり蛇がいたりと、自然を感じながら火おこしをしてワインを開けつつゆるり。

国立公園の近くだけあって、基本的には砂漠地帯。国立公園(と州立公園)のために作られたような町の外れにあるので、夜は真っ暗。初日は少し怖いくらいでしたが、その分、星空は抜群に綺麗でした。
3. Big Bendは広かった、メキシコに近すぎた、最高だった
さぁ、とうとうやってきたBig Bend国立公園。どこからも近くないこの国立公園、メキシコとの国境沿いに広がっている広大な砂漠地帯を全て包含しようとする勢いの、想像を絶する広さの公園です。
どれくらい広いかというと、アメリカで最も小さいロードアイランド州が丸ごと収まってしまうくらいの広さ。もっとわかりやすく言うと、多摩や島嶼部まで含めた全東京都の面積の1.5倍くらいあります。それが一つの国立公園。

なので、一つのエリアから別のエリアに移動するだけで平気で1時間くらいかかる。そしてそれぞれのエリアに魅力があって、網羅するには何週間もかかりそう。ある意味、変わり映えしない景色の中を走り続けるので、それが退屈、と言う人には向いていないかもですが、私たちは苦にならないので、走っているだけのその時間も楽しんでいました。
エリアで言うと特に面白かったのは、メキシコとの国境沿い。移民政策が政治的な焦点になり続けている状況下ですが、リオ・グランデというメキシコとの国境の川は、呆気ないくらい静かに流れていました。浅く狭くて歩いて渡れるところもあるし、実際に日々、メキシコ側から馬で牛を連れて渡ってくる酪農家の人たちもいるとのこと。
丘のようなところを歩いて登れるのですが、そこからの景色がまた。何せ、ロードアイランドが入っちゃうくらいの広さで、そのお向かいのメキシコ側も負けないくらい広いので、ただただ絶景。

地図上の線引きとは、国境とは、、、と改めて広大な大地に立って考えさせられました。
この後、ビジターセンターでもスタッフの人に自分の感想を話したら、「でしょ?フフ」と軽くウインクされました。彼らにとっては日常、すぐそこにある隣り合わせのリアル。
川が流れているところなので、渓谷になっているところ(いわゆるキャニオンですね)もあり、美しかった。あえて舗装道路を通らず、せっかく借りた4WDで未舗装の道をガッタンゴットンとしながらゆるゆると進んで行ったら、45分くらい走ったかな?突然、岩の壁が目の前に現れました。その巨大さといい美しさといい。人もほとんどいない中、圧倒されました。そして人間の小ささも痛感。見事でした。

Big Bend。今まで行った国立公園の中でも、とにかく広さが突出していて、電波は通じないし、周りにも何もないし、心理的にリモートになる怖さのようなものが少し沸いてくるくらいの遠隔地。それゆえの美しさ、凄みがありました。それも含めて、最高でした。
周りの友達に聞くと、ニューヨークから相当遠いのに意外に行ったことのある人たちが何人もいて、それも面白い。アメリカ人の心に訴える何かが、やっぱりあるのかな。
いつかチャンスがあったら、行ってみてほしいところです。良い意味で派手さのない、行きづらいからこその醍醐味のある国立公園でした。
ニューヨークでピラティスを🗽
http://www.typilatesnyc.com

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