こんにちは。6月のニューヨークはプライド月間で、レインボーフラッグがいつも以上に舞っています。
先日、車椅子のお客様においでいただきました。エレベーターのあるビルなので、車椅子の方もアクセス可能だわ、と考えていたのですが、いざおいでいただくことを想定して見直すと、思いがけない障害があることに気付かされました。
まずは道路からビルへの入り口。段差ではなく、小さく盛り土?のようになっているので大丈夫、と考えていたのですが、実際に車椅子で入ることを想定すると、盛ってあるところを登りながら、重めの手動のドアを開けるのは不可能。ベビーカーや台車しか想定していないんだとわかりました。
エレベーターからスタジオに入る時も思いがけず小さい段差がありましたが、こちらは勢いで乗り越えていただけて大丈夫。でも、トイレは10cm近い段差があるので、とても無理。最初から使うことは諦めて来ていただく必要がありました。
スタジオ内ではマシンの間を無事にすり抜けて移動していただけましたが、マシンの間にはある程度スペースが必要でした。私自身が、エレベーターさえあれば、坂になってさえいればOK、と考えていたことに気づきました。
彼女によれば、ニューヨークの地下鉄駅でのエレベーターの普及率は25%ほどしかないそう。私も子どもが小さい頃は、ベビーカーでエレベーターを探して街を歩いて来ましたが、ベビーカーは階段使用も不可能ではないので、結局、車椅子移動の方が直面する不便には気づけていませんでした。
フルタイムの仕事で活躍し、ハンドサイクリングのレースに出たりもされている彼女ですが、そういった不便を補うためには、ドアマンが常駐し、段差の少ない新しいビルに住むしか選択肢がなく、必要経費が嵩むとも。
それでも、自力で近距離で移動が可能で、やりたい仕事もあるニューヨークで住み続けているそうです。
プライド月間。セクシュアリティや障害など、全ての人に開かれたピラティス空間でありたいと思っているので、今後に活かしていきます。自分のスタジオを持つ日が来たら、車椅子アクセシブルにしたいなぁ!
ニューヨークでピラティスを🗽✨
http://www.typilatesnyc.com
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