クエスチョン。Question。質問する。
誰でも知っているこの単語、とあるSNSでどなたかが、実はquestionの語源はquest(クエスト=探求する・冒険する)なんですよ、と書いていらっしゃいました。
気になって調べたところ、正確には、questionとquestに共通する「ques」の部分に、ラテン語で「探す(seek/look for)」という意味があるのだそうです。

昨今、ChatGPTで、Googleさんで、簡単に答えが見つかる時代ですが、質問することは、答えを「得る」のではなく「探す」なんですね。
これで思い出すのが、なかなかそのものスバリの答えをくれない、インストラクターの大先輩たちのこと。
ピラティスを学び初めた頃、すっきりとした答えがもらえないことに悩んだこともありました。「正解」が欲しくて質問し、それをストレートに得られないことに、自分の英語の問題なのかな?と悩んだり、または、相手の意図を勘繰ってしまったり、色々模索していたと思います。
でも、質問するということそれ自体が探究することなのだと思えば、そんなに簡単に答えが得られるはずはないですよね。自分が求めている「答え」をさっさと得られないことによって、逆に、自分で質問の意図を考え直したり、その受け答えで得た情報を深掘りしたりして、結果的には、自分が質問で狙っていたものよりも、複合的な気づきに繋げてもらってきたのではないかなと、今では思えるようになりました。

もっと言うと、ピラティス自体の作りも、この問答の作りと少し似ています。
ピラティスのエクササイズを行っていただくことは、単純にワークアウト(運動)なだけではなく、時に、身体に問いかけをして、その身体でご自身なりの答えを探していただく作業をしている部分があります。
ご自身の身体のあり方や状態、癖、果てには心身の状態に向き合う感覚。
私としては、せっかくセッションでご一緒できているわけですから、その探究を深めるお手伝いもできていたらいいなぁと思っています。なので、もしご質問があれば遠慮なくしていただいたりもして、少しでも手助けになっていたら嬉しい。
そして、そんな時は私も、どこかから聞いてきた「正解」を伝えるだけではなくて、それぞれの方の答えを探すきっかけになるようなやり取りをして、有意義な時間をご提供できていたらいいなと思います。
ニューヨークでピラティスを🗽
http://www.typilatesnyc.com