Your body, your life

NYのピラティス屋さんの呟き

2025-02-07

今日は、一昨年までおいでいただいていた、あるお客様のお話です。

ニューヨークのクイーンズにある「ノグチ美術館」、ご存知の方いらっしゃいますか?

石の彫刻を中心に精力的に制作を行なった、日系アメリカ人の彫刻家・アーティスト イサム・ノグチの美術館です。照明具のシリーズAkariなども有名なのでご存知の方も多いと思います。

そこに、Hiroko Murase Memorial Fund for Education Programs という昨年できた基金があります。

この基金の名前になっているひろこさん、あるお客様のご紹介で数年前からセッションに来ていただくようになりました。それからしばらくして、私の前職である国際関係の仕事でも関わりをいただいていたことがわかり、共通の名前が複数出てきたりと、不思議なご縁を感じていました。

セッションの前後の短い時間でしたが、いつも笑顔で多岐にわたるお話をしてくださり、私自身も勉強させていただいたり、考えさせられたり。

そうそう、先日ピックルボールについての投稿をしましたが、これを最初に教えてくださったのもひろこさんでした。 

とてもとても寂しいことに、ひろこさんは昨年初めに急逝されました。様々な社会的な活動、貢献をされていた彼女が、ノグチ美術館の評議員をなさっていたことから、ご遺族が設立されたのが、冒頭に書いたこの基金です。

ニューヨークのノグチ美術館にて。

私は、学生時代に伝記を読んで興味を持ち、ニューヨークの美術館はもちろん、香川にあるイサム・ノグチ庭園美術館や北海道でイサムが"大地を彫刻"したモエレ沼公園にも足を運んだことも。

そんなイサムと、ニューヨークでご縁をいただいたひろこさんとが繋がったのがこの基金です。ノグチ美術館でひろこさんを送る会が開催されたので、私もお伺いし、些少ながら寄付させていただきました。


誰にでも分け隔てなく、明るく、前向きに接せられるひろこさん、彼女がいらっしゃる場は、ほんのり温度が上がるような感じがしたのをよく覚えています。今も時々、ひろこさんがかけてくださった言葉や、メモリアルサービスでお聞きしたご家族の言葉を思い出すと、寂しい中にも、励まされている気持ちになります。彼女のように生き抜けたらいいなと思います。

ひろこさんの名前を冠したこの基金は、美術館が多様な人びと、子どもやその家族、学生や若者などに対し、教育プログラムを提供するために使われています。昨年も費用負担が難しい子どもが多い学校を招くプログラムや、職員向けの多様性研修参加など、多岐に活用されたそうです。常に未来を語っていらしたひろこさんらしいご貢献だと思います。

きっかけがあったら、みなさんもぜひノグチ美術館を訪れて、ニューヨークと日本を繋ぎ、多くの人に愛されている作家の作品を、足跡を、辿ってみてください。私もまた遊びに行きます。そして、今年も感謝を込めて小さな寄付をしたいと思います。

改めて、献杯!

 

Hiroko Murase Memorial Fund for Education Programs:
https://www.noguchi.org/museum/support/give-a-gift/hiroko-murase-memorial-fund

ニューヨークでピラティスを🗽
http://www.typilatesnyc.com

Categories: Tomoko's note / 旅の記録

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日本人インストラクターによるニューヨークのピラティススタジオ
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