人生で初めて、U-Haulを借りました。
目的は、引っ越しではありません。
リフォーマーを運ぶためです。
ニューヨークで10年以上暮らしていますが、まさか自分のリフォーマーを積んでニューヨークでトラックを運転する日が来るとは思ってもいませんでした。
前々回・前回のブログでも書いたように、長年欲しいと思っていた中古のGratz社のリフォーマーを購入しました。
そして、スタジオのオーナーのご厚意で、スタジオでupholstery(張り替え)を行わせてもらい、そのままスタジオに置かせてもらっていました。
そして、いよいよ引き取りの日。
U-Haulという、レンタルトラック屋さんで、一番小さなトラックを借りてスタジオへ向かいます。

ニューヨークでは小さなアパートから小さなアパートに友人同士などで引っ越す時なんかは、みんなこのU-Haulにお世話になるという、メジャーな会社です。
私は引っ越したことがないので使ったことがなかったのですが、子どもが、このU-Haulのトラックにちょっとした知恵袋的な動物・自然情報が書いてあるのが大好き。
土曜日に運ぶため、夫と子どもにも手伝って欲しいと頼んだところ、子どもはU-Haulに乗れるなら、と喜んで乗ってきてくれました。ありがとう、U-Haul(笑)。
ちなみに、オーナーには、「バンでも十分積めるよ、運転しやすいし」と言われていたのですが、バンだとこの知恵袋が書いていないんですよね・・・なので、不慣れながらトラック一択でした。
「めっちゃガタガタいう・・・」
「後ろ見えない〜」
とドキドキしながら運転しました。
しかし、本当にトラックにして=子どもを駆り出せて良かった!
大人2人でもなんとかなったとは思いますが、3人(2.5人)いると全然違います。
まず、狭いニューヨークの通りで駐車。めっちゃ下手くそでしたけど、まぁニューヨークだし、誰も気にしないし。
そして、フレームをまず運び込み、その後キャリッジとジャンプボード。
そして、ネジやらヘッドレストやら何やらを詰め込んだボックス。

3階にあるスタジオと路上を行き来する間、子どもがトラック待機してくれてとっても助かりました。
積み込み自体は思っていたよりもスムーズでした。
でも、リフォーマーを荷台に載せてみると、
「本当にこれ運ぶんだ。」
という不思議な気持ちになります。
スタジオで毎日使ってきたリフォーマー。
それが今、自分のものとしてトラックに載っている。
少し前まで想像もしなかった景色でした。
マンハッタンの街、旅行に行く時に、ブルックリンから横断するように運転することはあるけど。
トラックを運転したのはさすがに初めてだし、普段とは違う道。
信号で止まるたびに、
「後ろにリフォーマーが載ってるんだよな。」
と思うと、なんだか笑ってしまいます。
あと、道路がガタついているのが、シャッターというのかな?荷台の後ろについている、上から引き下ろすタイプのものにすごく響くのか、結構大きな音がする。
ニューヨーク市内でもほとんど残っていない、昔の石畳みの道をわざわざ通ることになったりして、その時なんて本当に恐ろしいくらいガタガタガタガタ。
結論から言うと、リフォーマーは完全に無事だったのですが、乗ってる時はリフォーマーが動いて音を出しているのか不安で不安で。
助手席で道案内してくれている子どもと何度も
「えー、今の音、何?大丈夫かなぁ〜😭」
と言い合いながら走りました。
でも、それも振り返れば良い想い出。
誰にも気づかれないけれど、自分にとってはとても特別な荷物でした。
無事にアパートへ到着。
エレベーターもなんとか工夫しながら載せて。
でも、ここでまた一つ問題が。
我が家は、小さなブルックリンのアパートです。
リフォーマーをそのまま組み立てて置けるような広さはありません。
正直、事前に何人もの友達に相談したりして、何らかの形で置かせてもらう方法を探ってたんです。
でも、どれも「正解」ではなくて。とりあえず、自宅まで持ってきちゃったよって感じでした。
その日は、様子を見ることにしたのですが、翌日、このまま置いておいて、逆に傷ついても嫌だ・・・と思って、試しに、やってみました。
それが。
フレームはリビングの壁に立てかける。
キャリッジとジャンプボードはベッドの横。
ボックスと細かな部品はフレーム前に置いたラウンジチェアの上へ。
そうしたら、なんとなく、収まりました。あれ。
意外と行けたね??笑


普通に考えると、なかなか不思議な光景ではあるのですが。
でも、不思議と違和感がないのです。
もうすっかり我が家の一部、というと言い過ぎかな。
ニューヨークで教え始めてから何年も経って、初めて手に入れた自分のリフォーマー。
もう今はないスタジオでのupholstery。
それを運ぶために借りた、一台のU-Haul。
たぶん、人生でもそう何度も経験することではありません。
だからこそ、この日ブルックリンを運転した景色は、ずっと覚えているような気がします。
