前回のブログでは、初めて自分のリフォーマーを買うまでのお話を書きました。
今回は、その続きです。
買うと決めたものの、そのまま家に持って帰れるわけではありません。
まずは、Upholstery(張り替え)をすることは決まっていました。
これから長く付き合っていくのだから、きちんと綺麗にしておきたいのはもちろんですが、ビジュアル面でも機能面でも必要でした。
ありがたかったのは、スタジオのオーナーが、「upholsteryが終わるまで、ここに置いておいていいよ」と言ってくれたことです。
こういうちょっとした場所が、ニューヨークでは大ごとになる。
私自身はもちろん、みんな狭い自宅に工夫して済んでいるので、ちょっとリフォーマーを置かせてもらえる、なんていうところは簡単に見つからないんです。
さらに、upholstery自体にも作業スペースが必要なので、自宅のアパートなんてことになれば家具を相当動かさなければ無理。スタジオで張り替えもOK、と言ってもらえたのは、本当にありがたかったです。
さて、upholsteryそのもの。
もちろん自分でやるわけではないのだけど、それにしても全く経験がない。やっているのを見たこともありません。
まずは、オーナーが知っているupholsteryをやっているという人にメールしてみたところ、NY市内にもう住んでいないので、upholsteryもやっていないとのこと。
でも、この方が別の方を紹介してくださいました。
この方、Morgan がめちゃくちゃ素敵な人だった!!
やりとりもスムーズだし、事前に用意すべきものなどの情報も的確。しかも女性!当日にかっこいい女性がアシスタント(これまた女性)を連れて道具が詰まったバッグを持って現れた時は、正直、ちょっとキラキラに見えました!
ちなみにこの方です。
この人探しのところは、この程度でとってもスムーズだったのだけど。
一番ハラハラしたのは、実はメーカーであるGratz(グラッツ)社から取り寄せる部品!
私が買ったのは、
・キャリッジに貼るvinyl
・キャリッジの中に敷くフォーム(ふかふかさせるもの)
・ヘッドレスト(これはupholsteredの状態で買う)
・ショルダーパッド2つ(同上)
Morganと日程調整もできて、スタジオもその月末までなら使えることになっているのに、そして部品だけなのに、到着予定日が月末のギリギリ・・・
これこれこういう事情なのでなんとか早くできませんか?と相談したら、「なるはやで!」と返信はくれるんだけど、その後は連絡なし。こういう時はプッシュしてもどうにもならないのがこの国。
最悪の場合は仕方ない、どうにかするしかない、と腹を括っていたら。
なぜか予定より10日以上早くにサクッと到着。
もうーあのドキドキはなんだったんだーーーー!!という感じでしたが。
兎にも角にも、張り替えのスタートラインに立つことができました。
作業の日は朝9時集合で、終わりは4時前くらいでした。
スタジオの空調が撤去されていて、暑い中で作業させてしまって本当に申し訳なかったのですが。
先ほども書いた通り、2人の女性たちが来て、ビシバシと作業を進めていく。

1日張り付いていなくていいよ、と言われたので、私は出たり入ったりしたのですが、朝の1時間半ほどと夕方の1時間半ほど、一緒にいさせてもらって作業を見て、リフォーマーの仕組みについてさらに理解を深められたと思います。
あと、嬉しかったのは、剥がしたり、ひっくり返したりする時に、Morganが「これは良いもの」と太鼓判を押してくれたこと。

古いものの良さがある、と信じて買ったリフォーマーなわけだけど、改めて、その中身を見た人にそう言ってもらえて、ホッとしたし、さらに愛着が湧く気がしました。
今回、張り替えをしてもらいましたが、今後の運搬のことを考えて、ヘッドレストやショルダーパッドはつけないでおくことにしました。
それでも、張り替えが終わったリフォーマーを見た時、
「ああ、本当に自分のものになったんだ。」
と、初めて実感が湧きました。
長い間誰かと過ごしてきたマシンが、新しく張り替えたキャリッジを持って、これからまた新しい時間を重ねていく。
古いものを大切に使い続けられるところも、Gratzの好きなところです。
あとは家に持って帰るだけ。
……その「だけ」が、意外と大変でした。
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