Your body, your life

NYのピラティス屋さんの呟き

2024-03-04

日本語では、「脊椎」も「椎骨」も、専門用語の響きがありませんか?

英語でピラティスを勉強した私にとって、日本語のピラティスで使われている言葉が難しいなと思うことがあります。

これはもちろん私が悪くて、専門用語を私がきちんと学んでいないことに起因するわけですが。

言い訳がましく言うと、もう一つの要因として、日本語と英語での、一般用語 vs 専門用語の使われ方の違いもあると思うのです。

と論陣を張ってみようかと(笑)。

  

例えば、冒頭に挙げた、「脊椎」と「椎骨」。

日本語だとどちらも「背骨」が一般用語で、専門的にいうと前述の言葉になるイメージがあります。

が、英語では「back bone」(*「背骨」の直訳)は、圧倒的に比喩的な意味で使います。いわゆる、支えるもの=屋台骨、的なニュアンスです。

She is the backbone of this organization. (彼女はこの組織の屋台骨的な存在だ。)などなど。

逆に、身体の部分としての「背骨」を意味するときは、日本語で言う「脊椎」「椎骨」にあたる、spine/vertebra(e)を使うんです。

前回の投稿で、子どもがディズニーのキャストの方に、フラミンゴの頸椎の数をクイズで聞かれたと言うエピソードを書きましたが、この時に使われた単語もvertebraeで、子どもも意味がわかっていました。それくらい、一般的。

こちらの記事:https://typilatesnyc.com/blog/flamingogiraff/

だから、ピラティスセッションで、ロールダウンする際に「one vertebra at a time」と言うのも、日本語で言うと、「背骨を一個ずつ下ろしていくように」と言うニュアンスになるんです。

もちろん、正確に「翻訳」すれば、「椎骨を〜(以下同じ)」となると思うのですが、受け手の印象としては「背骨の一つ」と言う感じだと思います。

同様に「脊椎」にあたる spine も一般的な言葉です。それこそ、数年前に地元ブルックリンの水族館にできた新しい展示の名前が、

SPINELESS🗽

  

脊椎のない動物たちに着目した展示館で、メインビジュアルはタコさん🐙。

  

ウェブサイト: https://nyaquarium.com/things-to-do/exhibits/spineless

こちらも、正確に翻訳すれば「無脊椎」ですが、雰囲気としては「背骨ナシな動物たちの館」くらいの感覚だと思います。

他にも、動作に関する言葉は、日本語だとちょっと難しい熟語が当てられていて、英語では一般動詞/名詞だったり。(「回旋」がrotateだったり。)

ゆえに、日本語だと難しく感じる言葉が、英語だと一般用語なので、逆に日本語に戻った時に、難しく感じてしまうのです・・・

  

という、言い訳タイムでした(笑)

が、もし共感していただける方がいたら・・・こっそりスタジオで教えてくださいませ^^

  

     

ニューヨークでピラティスを🗽
http://www.typilatesnyc.com

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日本人インストラクターによるニューヨークのピラティススタジオ
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